
「PACSが遅い」「画像がなかなか開かない」
その原因、システムではなく“回線設計”かもしれません。
実際、PACS導入後のトラブルで多いのが
ネットワーク設計の見落としです。
この記事では、医療現場でよくある回線設計ミスと対策を解説します。
① 帯域不足(単純に回線が細い)
→ CT・MRI画像は容量が大きく、想定以上に帯域を消費
② ベストエフォート回線を過信
→ 「最大1Gbps」はあくまで理論値。実効速度は大きく変動
③ 院内ネットワークの分離不足
→ 医療機器と事務系が同一ネットワークで混雑
④ Wi-Fi運用に依存しすぎ
→ 無線は不安定。画像閲覧には不向きなケースあり
⑤ ピーク時間の考慮不足
→ 外来・検査集中時間帯に一気に遅くなる
⑥ クラウド前提なのに回線冗長化なし
→ 回線障害=即業務停止
⑦ 将来拡張を考慮していない
→ 検査機器追加で一気に破綻
理由はシンプルです。
「IT業者目線で設計しているから」
医療現場では
・画像サイズ
・同時アクセス数
・ピークタイミング
これらを前提に設計する必要があります。
クラウドPACSの場合、
・常に外部回線に依存
・遅延がそのまま表示速度に影響
つまり、回線設計がそのまま診療速度になります。
✅実効速度ベースで設計する
✅ピーク時の負荷を想定する
✅ネットワークを分離する
✅可能なら回線を冗長化する
そして重要なのが、
「システム+回線をセットで考えること」
です。
回線リスクを最小化したい場合、
オンプレミス構成が有効なケースもあります。
・院内で完結するため安定性が高い
・回線障害の影響を受けにくい
特に画像量が多い施設では、この差が大きく出ます。
PACSの遅さは「システムの問題」と思われがちですが、
実際は回線設計が原因のケースも多くあります。
導入前・見直し時には
“ネットワークを含めた設計”が重要です。
施設ごとの検査内容や運用によって、
必要な回線設計は大きく変わります。
現状の構成で問題ないか、
一度客観的に確認しておくことが重要です。
| 弊社は、施設ごとの運用に合わせた医療システムの提案を行っています。 ▶ 医療システムのご相談はこちら |